【渋谷地下鉄殺人未遂事件】 解決するも弱者に社会の矛盾がしわ寄せされる現代社会事情が反映?
また起こってしまったこの種の犯罪。複雑化する現代社会の病巣と言ってしまえばそれ一言で終わるが、ことはそんなに簡単なものではないだろう。
いままでのこの犯人の人生がどのようなものであったかが、これが犯行に結びつく原因となったことは確かである。その事情は今はうかがい知ることはできない。また、同じ事情のもとにおいても、人の行動は様々である。したがって、私も無責任な言動は慎むべきである。
だが、犯人も被害者も、ともに不幸になったことだけは間違いない。この種の不幸を回避するために、社会はどのように対処できるか・対処すべきであったかがいつも議論に上り、そして解決できない課題として残る。
画一的学校教育、就職難、そして、情報化社会でありながら情報から隔絶された空間が存在する現代社会。老若男女を問わず人が社会から取り残されやすくなった社会。具体的には、いつ私も「社会からとに残される」かもしれない不安。このようなことを考えていると、現代は就業だけではなく、人の心にもセーフティネットが必要となっていると感じられる。
まずは近くの人たちとのコミュニケーションからである。情報技術(IT)が進んだと言っても、フェース、トゥ・フェースの付き合いが人と人の関係の基本である。この付き合いが、相い対する両者に心の安定と知恵を生み出していくことは容易に想像できる。
産経ニュース 5月23日
【渋谷地下鉄殺人未遂】
「体ぶつかり腹立った」 サバイバルナイフで刺す 32歳容疑者逮捕[殺人・殺人未遂]
東京・渋谷の東京メトロ副都心線渋谷駅で21日、新聞配達員の男性(53)が刺され重傷を負った事件で、警視庁捜査1課は23日、殺人未遂の疑いで埼玉県朝霞市溝沼、職業不詳、渡辺知宏容疑者(32)を逮捕。警視庁によると、渡辺容疑者は「体がぶつかったので腹が立った。サバイバルナイフで刺したことは間違いない」などと供述している。
捜査1課によると、渡辺容疑者は事件の直前、肩がぶつかったなどの理由で男性と口論となっていたとみられ、エスカレーターに乗った男性を追いかけて刃物を持ち出したという。その後、逃走していた。男性は「犯人とは面識がなかった」と説明している。
産経ニュース 5月24日
「おとなしい」「神経質そう」…近隣住民とトラブルも 逮捕の渡辺容疑者[殺人・殺人未遂]
「切れやすい、いま時の人だと思っていた」。同じマンションに住む男性が言うように、渡辺知宏容疑者は些細(ささい)なトラブルに激高したのか。警視庁捜査1課は防犯カメラの詳細な解析から、渡辺容疑者の自宅がある埼玉県朝霞市にたどり着き、発生から丸2日後の逮捕につながった。今後、動機の解明が始まる。
家賃滞納はなかったが、1年ほど前に「会社をクビになった。夜の勤めを探そうかと思っている」と言っていた。毎日午前8時前後に駅に向かって歩き、決まって午後8時ごろに帰宅したという。
大家は「東京に勤めていたようで身なりもきちんとしていた。おとなしくて人を刺すような人には見えなかった」と話す。ただ、渡辺容疑者の部屋の真下の部屋に住む男性(57)の印象は異なる。
「神経質そうな人。何度かすれ違ったが、あいさつも一切しない。部屋にいるときも生活音がなく、テレビの音もしなかった」
6年前、渡辺容疑者と男性との間で“騒音”をめぐってトラブルに。渡辺容疑者が床を何度もたたき、男性が大家と部屋に行くと、渡辺容疑者はドア越しに「テレビが落ちただけ」と強弁した。トラブルは収まったが、男性は「切れやすい」と思った。
いままでのこの犯人の人生がどのようなものであったかが、これが犯行に結びつく原因となったことは確かである。その事情は今はうかがい知ることはできない。また、同じ事情のもとにおいても、人の行動は様々である。したがって、私も無責任な言動は慎むべきである。
だが、犯人も被害者も、ともに不幸になったことだけは間違いない。この種の不幸を回避するために、社会はどのように対処できるか・対処すべきであったかがいつも議論に上り、そして解決できない課題として残る。
画一的学校教育、就職難、そして、情報化社会でありながら情報から隔絶された空間が存在する現代社会。老若男女を問わず人が社会から取り残されやすくなった社会。具体的には、いつ私も「社会からとに残される」かもしれない不安。このようなことを考えていると、現代は就業だけではなく、人の心にもセーフティネットが必要となっていると感じられる。
まずは近くの人たちとのコミュニケーションからである。情報技術(IT)が進んだと言っても、フェース、トゥ・フェースの付き合いが人と人の関係の基本である。この付き合いが、相い対する両者に心の安定と知恵を生み出していくことは容易に想像できる。
産経ニュース 5月23日
【渋谷地下鉄殺人未遂】
「体ぶつかり腹立った」 サバイバルナイフで刺す 32歳容疑者逮捕[殺人・殺人未遂]
東京・渋谷の東京メトロ副都心線渋谷駅で21日、新聞配達員の男性(53)が刺され重傷を負った事件で、警視庁捜査1課は23日、殺人未遂の疑いで埼玉県朝霞市溝沼、職業不詳、渡辺知宏容疑者(32)を逮捕。警視庁によると、渡辺容疑者は「体がぶつかったので腹が立った。サバイバルナイフで刺したことは間違いない」などと供述している。
捜査1課によると、渡辺容疑者は事件の直前、肩がぶつかったなどの理由で男性と口論となっていたとみられ、エスカレーターに乗った男性を追いかけて刃物を持ち出したという。その後、逃走していた。男性は「犯人とは面識がなかった」と説明している。
産経ニュース 5月24日
「おとなしい」「神経質そう」…近隣住民とトラブルも 逮捕の渡辺容疑者[殺人・殺人未遂]
「切れやすい、いま時の人だと思っていた」。同じマンションに住む男性が言うように、渡辺知宏容疑者は些細(ささい)なトラブルに激高したのか。警視庁捜査1課は防犯カメラの詳細な解析から、渡辺容疑者の自宅がある埼玉県朝霞市にたどり着き、発生から丸2日後の逮捕につながった。今後、動機の解明が始まる。
家賃滞納はなかったが、1年ほど前に「会社をクビになった。夜の勤めを探そうかと思っている」と言っていた。毎日午前8時前後に駅に向かって歩き、決まって午後8時ごろに帰宅したという。
大家は「東京に勤めていたようで身なりもきちんとしていた。おとなしくて人を刺すような人には見えなかった」と話す。ただ、渡辺容疑者の部屋の真下の部屋に住む男性(57)の印象は異なる。
「神経質そうな人。何度かすれ違ったが、あいさつも一切しない。部屋にいるときも生活音がなく、テレビの音もしなかった」
6年前、渡辺容疑者と男性との間で“騒音”をめぐってトラブルに。渡辺容疑者が床を何度もたたき、男性が大家と部屋に行くと、渡辺容疑者はドア越しに「テレビが落ちただけ」と強弁した。トラブルは収まったが、男性は「切れやすい」と思った。
この記事へのコメント