日本が世界よりクールと言われることが、大学新卒者の雇用を確保し、日本人に自信を取り戻させることになる

日本が発展していく方法、言葉を変えれば、世界の中で日本がその存在感を示していく方法とは何かを考えている。

日本はまだ長いトンネルを抜けきれていない。いつ抜け出すことができるかもわからない。五里霧中という言葉があるが、これは「五里にもわたる深い霧の中に居る、方角が分からなくなってしまうこと」という意味である。日本の状況はこの言葉よりも悪い。なぜなら、この言葉は、霧が五里にわたって立ち込めていると、その霧の立ち込めている範囲が分かっているが、日本経済の入り込んだトンネルは、その長さの検討が全くつかない。

多くの若者が就職が無くて困っている。統計によると、昨年の大学新卒者の就職率はなんと6割とのことである。就職できなかった残りの4割は、働いていないか働いていたとしてもアルバイトやパートタイムでなんとか日々の生活を支えていると考えられる。確かに、親の世代はある程度の蓄えがある場合が多いので、しばらくは親の援助を得ることによりなんとかなるとしても、そういう状況は恒常的に続くものではないし、続けるべきでもない。

日本の強みはモノづくりである。これはまだ過去形の「モノづくりであった」ではない。品質・納期・価格で消費者の満足を得られる製品・商品を作り上げる力はまだ世界をリードしていけるレベルにある。しかし、製品・商品の要求される水準をはるかに超えた過品質となっている場合も多く、それがコスト高の原因となっている場合も多い。これが、中国などの安価な製品に市場を奪われる原因である。

そこで、日本の多くの企業は培ってきた技術や生産方式を持って、中国、タイ、ベトナムなどに工場を立地し、そこで出来た製品・商品を日本国内に逆輸入する形をとり始めた。これは、考えようによっては労働者と資源の輸入である。そしてこれが日本の新卒就職率を押し下げ、日本国内に活気を失わせている原因である。

多くの日本の企業は、日本国内にとどまり生産を続けている。モノづくりの手法、技術、システムは素晴らしいモノがある。問題は何を作ればよいかということである。この「何を作れば」というところに、日本社会の苦悩がある。「アメリカに追いつけ・追い越せ」でやっていけなくなってから既に30年が経過した。なのに、まだどうして良いかわからないこの日本の状況がもどかしい。

方向性が決まればその方向に向けてベクトルを合わせられるのが、日本人の特性である。日本にしかできない何かをつくる。例えばいま話題になっているロボットやハイブリッドカー、電気自動車。それ以外にも日本古来からの伝統や芸術に立脚するものがあっても良い。本年は、日本が日本として、そして日本人が日本人として何ができるかを真剣に考えると年となるのではと私は思っている。この今をうまく乗り切れないと、日本に明日はないとの固い決意をもって。かつての明治維新がそうであったように。


         

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック