9月と10月に続いて11月にも衛星が天より降ってくる その所属は米国、ドイツ、そして今回はロシア

使用用期間を終えた衛星が2機つづけさまに地球に落下してきたニュースはまだついこの間のことと思っていたが、今度はあろうことか、打ち上げられ地球の周回軌道に乗った衛星のブースターに点火せずに、ここ数日以内にこれまた地球に落下してくるとの話である。

今度の衛星はその重量が13トンと重く、その一部は燃え尽きずに地上まで落下してくるとされている。通常のロケット打ち上げの失敗であれば、衛星を軌道に載せる前にロケット本体が爆発したり、あるいは姿勢制御がうまくいかず軌道から外れるようなことがあれば地上からの爆破指示により安全なところでロケットを破壊する。

日本の金星探査衛星「あけぼの」は金星軌道に投入時にブースターの点火には成功したが、ロケットエンジンの破壊により結果的に失敗した。今回のロシアの火星探査衛星は、そのブースターの点火にも失敗した。

どのような燃料が使用されているかは不明であるが、日本の「あけぼの」の例からして、おそらくは燃料がヒドラジン系、酸化剤がMOX(こちらのブログをコメント欄を参照)であり、この燃料と酸化剤は触れただけで発火するので、おそらくは燃料または酸化剤をロケットエンジンに送るためのバルブが開かなかったのであろう(と推定される)。

アメリカの衛星が9月24日に落下、ドイツの衛星が10月23日に落下、そして11月にこの衛星の落下がほぼ間違いなしである。今回は人に当たる確率が何分の1と発表されるか? この数字は小さなものであろうが、計算根拠が示されないので、私には数字の遊び・気休めとしか思えない。


参考情報

AFPBBNews 11月11日
ロシア火星探査機、応答なし 地球落下の恐れも
最も危惧されているのは、中国初の火星探査機「蛍火1号(Yinghuo-1)」も搭載し、総重量13.5トンに上るフォボス・グルントが、地球に落下する可能性だ。積載されている燃料は極めて毒性が高い

CNN 11月5日より、
ロシアは有人宇宙船を火星に送り込むための準備を既にしている。




CNN 11月10日

ロシア火星探査機、予定の軌道乗れず プログラムの再起動目指す

モスクワ(CNN) ロシア宇宙庁は、9日に打ち上げた無人火星7 件探査機が、予定された軌道に乗ることに失敗したと明らかにした。

国営RIAノーボスチ通信によると、宇宙庁のポポフキン長官は「(探査機の)エンジンが点火しなかった」と語った。探査機は現在、地球の軌道上にあって燃料タンクは放出されておらず、燃料も消費していないという。

バッテリーが切れるまでには3日間あり、宇宙庁はプログラムの再起動を試みて、この間にエンジンを始動させることを目指す。



産経ニュース 11月10日

ロシア火星探査機、地球に墜落の恐れ 機体の一部、燃え尽きず

 打ち上げ後、予定の軌道に乗らず、ロシア宇宙当局が軌道修正を試みている同国の火星探査機「フォボス・グルント」について、ロシア宇宙関係筋は9日、インタファクス通信に対し、火星への飛行軌道に乗せられなければ、機体の一部が燃え尽きずに地球に落下する恐れがあると述べた。

 探査機はモスクワ時間9日未明に打ち上げ。同筋は、探査機が地球周回軌道に「5~10日間とどまった後、速度が落ちて大気圏に突入、地球へと落ちてくる」可能性があると説明した。その場合、探査機は歴代惑星探査機の中で最も重い13トン超あるため、機体の一部は大気圏落下中に燃え尽きずに地球に墜落しそうだとしている。

 同筋は、落下場所の予想は現時点では極めて難しいとした上で「恐らくは北緯52度~南緯52度の間」と述べた。ある宇宙開発筋は「奇跡が起きない限りミッションの救済は難しい」と述べ、軌道修正に悲観的な見方を示した。(



CNN 11月5日

ロシアの模擬火星探査機、無事地球に「帰還」

ロシアのモスクワで昨年から行われていた模擬火星旅行に参加していた男性6人が、520日間の隔離生活を終えて無事に「帰還」した。

この火星への宇宙旅行を想定した隔離実験「火星500」は、欧州宇宙機関(ESA)が、将来の宇宙旅行者が直面するさまざまな課題を見出す目的で行っている実験の一環として2010年から実施されていた。

模擬宇宙旅行では、地球への着陸や帰還、惑星の軌道を回るなど、本物の火星旅行が忠実に再現された。


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2012年01月13日 08:35

ロシア探査機の残骸、地球に落下へ 火星到達に失敗
2012.01.12 Thu posted at: 10:20 JST

(CNN) ロシア1 件連邦宇宙庁は11日、地球軌道からの脱出に失敗した無人火星探査機「フォボス・グルント」が14~16日の間に地球に落下する見通しだと発表した。

同探査機は重さ約15トン。15日午後の時点でインドネシア南西沖のインド洋上空に到達する見通しだが、現時点で落下予想地点は特定されていない。

国営RIAノーボスチ通信によると、大気圏に突入して燃え尽きずに地球に落下1 件する破片は約30個、総量は200キロあまりに達する見通し。有毒物質を含む燃料7.5トンも搭載されているが、燃料は大気圏突入で燃え尽きると宇宙庁は予想している。

2012年01月14日 23:58
ロシア探査機落下、16日未明か

 【モスクワ時事】インタファクス通信によると、ロシア宇宙庁は14日、昨年11月の打ち上げ後のトラブルで地球周回軌道にとどまっているロシアの火星探査機「フォボス・グルント」の地球落下が、モスクワ時間15日午後10時(日本時間16日午前3時)前を中心とした15~16日の間になるとの追加情報を発表した。南米チリ沖の太平洋に落下する可能性があるという。
 文部科学省が発表した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の試算によると、同機は日本時間16日午前2時すぎに九州と沖縄の間の上空を通過する見込み。(2012/01/14-20:44)
2012年01月15日 16:25
あす未明にも落下か ロシアの火星探査機(01/15 11:54) テレビ朝日

 ロシアが去年11月に打ち上げた後、予定軌道への投入を失敗した火星探査機が、16日未明にも地球に落下する可能性が高まってきました。

 ロシア宇宙庁による最新の情報では、火星探査機「フォボス・グルント」は今後、失速しながら日本時間の15日午後11時36分から16日午前7時24分の間に大気圏に突入すると予想しています。大気圏突入時に燃え残った20個から30個の破片が地上に落下する見通しで、重さは合わせて200キロになるとみられます。午前0時40分と午前2時10分ごろに2度、日本の上空を通過するとみられ、文部科学省は情報収集を続けています。
2012年01月16日 21:03
ロシア火星探査機の破片、南米チリ沖に落下
2012.01.16 Mon posted at: 09:07 JST
世界最大の家電ショーCES開催 米国より現地情報をお届け!
モスクワ(CNN) 昨年打ち上げたものの予定の飛行軌道に乗ることができなかったロシアの火星探査機「フォボス・グルント」の破片が15日、南米チリ沖に落下した。同国国営イタル・タス通信が伝えた。

同通信が軍報道官の話として伝えたところによると、破片が落下したのはチリのウェリントン島から西へ約1250キロの太平洋上。

フォボス・グルントは重さ約15トンの探査機で、火星の衛星に着陸し、土壌サンプルなどを採取して帰還する予定だった。

昨年11月9日に打ち上げられたが、地球周回軌道から飛び出すためのエンジンが故障。ロシア当局者らは、大気圏再突入後に最大で重さ約200キロの破片が落下する可能性があるとの見方を示していた。

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