天然のダイヤモンドはその希少性から宝石としての用途 人工のダイヤモンドはその結晶均一性から工業用用途

ダイヤモンドの詳細はこのWikipediaによくまとめられている。その中より人工ダイヤモンドの項目を抜粋・整理すると次のようになる。

人工ダイヤモンド

人工合成に成功したのは20世紀後半になってから
1955年3月に米国のゼネラルエレクトリック社が高温高圧合成により人類初のダイヤモンド合成

ダイヤモンドを人工的に作成する方法は複数が存在する。
従来通り炭素に1,200 - 2,400℃、55,000 - 100,000気圧をかける高温高圧法
大気圧近傍で合成が可能な化学気相成長法から結晶を基板上で成長させる方法。

宝飾品レベルのダイヤモンドは人工的に合成可能
その鑑定書を作成する公的機関では、決められた手順に沿って評価され、その過程で天然・人工の区別も行われている。評価方法は、目視・顕微鏡観察から、赤外線および紫外線の吸収・反射・透過による測定、レーザによるフォトルミネッセンス、ラマン分光法、電気伝導度測定などあらゆる角度で進められる。

工業用途、半導体用途の項目もある。



人工ダイヤモンドの特徴は天然ダイヤモンドと違って崩壊面がないことである。ダイヤモンドは硬いというのが一般的なイメージであるが、ハンマーで叩けばその崩壊面に沿って割れる。一方、人工ダイヤモンドはそのような面がなく、均一に近いので工業的にその硬さが利用できる。最近ではダイヤモンドライクカーボンも利用されている。日本語に直せばダイヤモンド様炭素となりダイヤモンドもどきとなるが、こちらもその硬さを工業的に利用しようとするものだ。

今回のニュースではヒメダイヤと名付けられているが、人工でも1cmの大きさのダイヤモンドができるようになったのは驚きである。

ヒメダイヤとは正反対に非常に大きなダイヤモンドの存在も確認sれた。この宝石は遠くにあるのでただ眺めているだけにはなるが。そのニュースが、ダイヤモンド星が見つかったというものである。スケールが違う。下にその新聞記事も添付した。




読売新聞 10月21日

世界一硬い人工ダイヤ、真ん丸に加工成功

 愛媛大地球深部ダイナミクス研究センターは20日、世界一硬い人工ダイヤ「ヒメダイヤ」を直径7.5ミリで4カラット相当の完全な球体(真球)に加工することに成功したと発表した。

 ダイヤの真球加工は世界に例がないとし、高度な加工技術の応用が期待される。

 同センターは2003年、15万気圧、2300度の高温・高圧下で炭素を合成し、極小のダイヤ結晶を多数集めたヒメダイヤ(直径1ミリ未満)をつくることに世界で初めて成功。昨年、直径1センチまで大きくできるようになった。

 また、加工技術の高度化にも取り組み、1個の結晶体のために各部分で硬さが異なり割れやすい天然ダイヤと比べ、硬さが均一で割れにくいヒメダイヤをレーザー光と超音波による研磨で加工。球の半径の誤差を1000分の1ミリ程度に抑えた。超高圧状況下での合成と加工技術の高度化を組み合わせることで、あらゆる形にする可能性が広がるという。

画像




世界一硬いダイヤとは 2006年11月15日

愛媛大地球深部ダイナミクス研究センターの開発したヒメダイヤに関する紹介ブログ。内容は詳細である。




朝日新聞 8月26日

4千光年の彼方にダイヤの星 大きさは地球の5倍?

 地球の5倍の大きさかも知れないダイヤモンドでできた星――。地球から4千光年離れた銀河系のなかに、こんな惑星があるとみられることが、オーストラリアなどの国際研究チームの観測でわかった。26日の米科学誌サイエンスに発表する。

 豪や英米にある複数の望遠鏡による観測で、この惑星は、重さは地球の300倍以上ある木星と同じくらいだが、直径は地球の5倍程度の6万キロ以下とわかった。惑星の密度から炭素や酸素でできていると考えられ、この大きさの惑星だと、炭素は結晶化してダイヤモンドになっているとみられる。

 太陽のような恒星が二つペアになっている連星が、寿命を終えて爆発したとき、一方が中性子星と呼ばれる重い星になり、他方が表面のほとんどの物質をはぎ取られ炭素と酸素だけの星になったと考えられる。直径20キロで太陽の1.4倍の重さがある中性子星のまわりを、ダイヤモンドの惑星が2時間10分の周期で公転しているという。


      


この記事へのコメント

地球環境直球勝負
2017年07月30日 11:51
島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑(機械工学における中心的摩擦モード)の原理をついに解明。名称は炭素結晶の競合モデル/CCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象にかかわる広い説明が可能な本質的理論で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後48Vハイブリッドエンジンのコンパクト化(ピストンピンなど)の開発指針となってゆくことも期待されている。
GIC結晶(八雲軸受)
2017年12月02日 21:35
 素晴らしいですね。カルロスゴーン人事に邪魔されない
ことを祈念しております。

この記事へのトラックバック

  • オークリー サングラス

    Excerpt: 天然のダイヤモンドはその希少性から宝石としての用途 人工のダイヤモンドはその結晶均一性から工業用用途 伝右の日記・日々考えること感じること/ウェブリブログ Weblog: オークリー サングラス racked: 2013-07-03 22:37