自炊後の裁断書籍を販売すると著作権法違反となるか? 著作権法違反だがみんなで渡れば怖くない?

通勤電車の中などで、書籍をタブレットで読むための方法としては、①電子書籍を購入する、②自炊により自分で電子化する、のどちらかの方法がとられる。

電子書籍を購入した場合には、それを複製しない限り著作権法違反とならない。書籍を購入してコピー機で本をまる一冊コピーし、それを他の誰かに手渡せばその時点で立派に著作権法違反となる。

さて、自炊の場合はどうか? 自炊とは書籍を電子化することを言うが、その過程で①書籍をページごとにバラバラとする、②そのページをリーダーで読み込む操作を行う。電子化してしまえばバラバラにバラした書籍は不要となる。また、この自炊により著作権は紙の書籍より電子書籍に移動したと考えるのが現在の解釈であると思う。

電子書籍化を薦める書籍などには、自炊後の書籍は廃棄するように記されている。廃棄しない場合には、紙の書籍をコピー機で複製したのと同じく、ひとつの著作権がふたつに増えることになる。

しかしである。現実には自炊化済の書籍(バラバラになったもの)が販売されている。これは原則的には著作権法違反でアウトであると考えられるが今のところ問題にはなっていないようである。アマゾン書店でさえ、自炊化後の書籍を販売している。自炊化の流れと著作権の流れがどちらの方向をむいて流れているのか? 素人目にはその流れが見えないが、その流れは文化の醸成にも関係するし、ビジネスチャンスにも関係する。見守っていく必要があるであろう。



自炊(Wikipedia)

概要

電子ブックリーダーやパソコンで読める有償・無償の出版ソフト、つまり電子書籍の流通量は既存の書籍・雑誌に比べて圧倒的に少なく、こういった機器の一部の利用者は、自ら保有する紙製の本を「自炊」することで電子書籍相当の形態に作り変え、望む情報の携帯性と永続性[注 2]に加えて保管場所の縮小という利便性を得ている。自炊によってオリジナルの本は裁断されるため破棄されることが多いとされるが、ネットオークションでは「裁断済」の本を出品する者もいる[5]。

法的な問題

著作権には複製権、公衆送信権、譲渡権などの保護法益があり、私的複製の範囲を逸脱し、これら各権利を侵害した場合は違法となる。自分が利用するため自ら行う自炊は私的複製の範囲内であり合法とされる。



やじうまWatch 2010年8月18日

自炊ブームの余波? 裁断済みの書籍がヤフオクで取引中


実際の取引事例

アマゾン 9月3日
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電子ブック自炊完全マニュアル
東洋経済新報社
戸田 覚

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