1100年前の貞観地震の津波高さは10m超級? 1000年に1度は大津波が押し寄せた証拠が見つかる

後で調べてみたら「なるほどそうだったのか」というのが事故調査である。これを後付の解釈として嫌がる人もいるが、ことが起こったときにその原因や起こる確率を確認し、もしそのようなことが起こっても次回には被害を出さないようにするのが、人類の叡智である。

鉄道事故や航空機事故などはその典型的なものであるが、事故原因を調査し、その対策を講ずることにより安心してその利用ができるようになってきた。

今回の三陸海岸(標高3m)の調査で、1000年に1回、おそらくはかなり定期的?に大津波が発生し、それに襲われているのではとの結果が得られた。従来は福島から仙台の狭い範囲に押し寄せたとされる1100年余り前に起きた「貞観地震」の痕跡が、今回の調査で仙台より北のもっと広い範囲に及んでいたことが示唆された。

大きな津波を起こす地震のマグニチュードは大きいことより、この貞観地震のマグニチュードも今回の東北大地震に匹敵するM9程度であった可能性が出てきたわけである。記事には数メートルの津波では堆積層は生じないとあるので、海岸近くのもう少し標高の高いところも同様に調査し、もしそこに堆積層が見つかったならば、より詳細に津波の高さを推定できる可能性がでてくる。そこまで調査を徹底し、数百年~数千年後の日本国民の安全を守るための材料としてもらいたい。そのための予算は、復興対策費用と比較すると極軽微なものと考えられるので、国にもその配慮をお願いしたい。



YOMIURI ONLINE 8月22日

巨大津波、三陸で6千年に6回か…地層に痕跡

 気仙沼市の大谷海岸で発見された巨大津波の痕跡。1000年おきに海中の石が運ばれた層が重なっている(今年5月撮影。平川特任教授提供)

 宮城県気仙沼市の海岸で、10メートル級の巨大津波が過去約6000年間に6回襲来していたとみられる痕跡を、北海道大の平川一臣(かずおみ)・特任教授(地形学)らが発見した。

 三陸地方の太平洋沖合では、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の巨大地震が1000年に1回の頻度で繰り返し起きていた可能性を示すもので、国や自治体の防災計画の見直しに役立ちそうだ。

 津波は海砂や大きな石、貝殻などを運び、これらが陸地に堆積する。平川特任教授らは今年4~5月に、気仙沼市大谷海岸の崖で、過去約6000年分の地層について津波堆積物の有無を調べた。崖は標高約3メートルの位置にあり、数メートルの津波では堆積物は生じないという。


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