CO2排出権取引は行き詰まった その取引価格は暴落 → CO2回収技術の確率が遅れる?

価値のない資産、いや逆に余分な費用が発生してしまう資産と聞いてすぐに頭に浮かぶのが「不良資産」だ。企業にしろ個人にしろこの不良資産をなんとか金に替えてすっきりとしたいと考えるところだ。

今日問題となっている不思議な不良資産がある。それは自らそんなものがなかったように見せかけるか、あるいはお金を払って引き取ってもらわない限り、その負債がいつまでも追いかけてくる。それが排出されたCO2である。

発電所や製鉄所においては排出CO2を回収し、どこか人目につかないところに隠す方法を国の援助を受けて精力的に研究しているが、まだ実力は○ではなく△といったところだ。現状、排ガス中のCO2を1トン回収するのに約6000円のコストが必要であると言われ、これを3000円とすべく研究開発が実施されている。

ところがである。新聞記事が伝えるようにCO2排出権の取引価格が、従来はCO2 1トンあたり数年前はヨーロッパ市場で3000円程度であったものが、1000円を割ってしまった。このことは、CO2回収の努力をするよりも安直にCO2排出権を購入したほうが”経済的”であることを意味する。

しかしながら、この1000円が国内市場で取引されていればまだ問題は小さいが、国際取引ともなれば現金が海外に流出する事態となる。価値のないもの、いや、負の財産をなかったことにしてもらうために、海外にお金を支払って許してもらう。そのとき、海外の価値のないもの(CO2)には1000円という価値がつく。なんと、上と下でなんと大きな違いがあることか。

取引価格の暴落は経済原則であるから仕方がないとしても、その結果取引の容易性が増大し、日本から海外に現金が流出しやすくなったことはなんとも皮肉である。日本の製造業もいよいよ、従来から繁きく言われているように、重厚長大より軽薄短小(知識集約型)へと移っていかざるを得ないということか。



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CO2削減とカーボン・ファイナンス—「金融」で読み解く「排出量取引」の要点
経済法令研究会
藤井 良広

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