刺青にも著作権が認められる 人間の知恵が作り出した創造物に著作権が発生すると考えると当然

中国のモノマネ文化に対して日本人は著作権を犯されたと言っている。確かにそのとおりで、中国のコピー商品が日本企業に与えている損失は計り知れない。最近の例では、中国が日本から技術提供を受けた新幹線いついて1000件超にものぼる特許を出願したとの話もあり、日本では知的財産を奪われたとの議論もあるが、こちらは各国の特許庁が今後白黒をはっきりしてくれる。

特許も人間が創作する高度な創意・工夫に与えられるものであるから、広い意味では著作権と言える。ただし、特許は申請し、特許庁が認めて権利が生ずるのに対し、著作権は作品そのものが申請しなくても権利を持つということで特許とは大きく異なる。

そんなわけで世の中には権利と認められないで存在する多くの権利があることになる。たとえば、子供がお母さんの顔を描いた落書きのような絵にも著作権があことになる。

今回の刺青の例は作品の無断使用および無断改変に問題があるとの裁判所の判断である。挿絵や写真、図などをいれた本を書こうとすると、実に多くの著作権がからんでくる。原則的には、著作権が存在すると考えられる引用についてはその著者が自分で使用許諾を得てくださいというのが出版社のスタンスだ。今回のケースでは表紙に改変された刺青の写真を作者に無断で使用したことを見逃した?出版社も同罪との判決を受けた。

なお、余談ではあるが、マイクロソフト社の計算ソフト・エクセル(Excel)の画面写真あるいは図を本の中で使用したとすると、その画面デザイン(キーの並び、その他)は立派なデザイン、すなわち著作物であるから、無断掲載はマイクロソフト社から訴えられる可能性が生じる。



著作権(Wikipedia)

言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、写真、コンピュータプログラムなどの表現形式によって自らの思想・感情を創作的に表現した者に認められる、それらの創作物の利用を支配することを目的とする権利をいう。著作権は特許権や商標権にならぶ知的財産権の一つとして位置づけられている。



asahi.com 7月30日

「入れ墨は著作物」無断掲載の著者らに賠償命令

 彫物師の手による入れ墨が著作物にあたるかどうかが争われた訴訟の判決で、東京地裁(岡本岳裁判長)は29日、「作者の思想、感情が創作的に表現されており、著作物だといえる」との判断を示した。その上で、入れ墨の写真を無断で掲載した本の著者と発行元の「本の泉社」(東京)に計48万円の損害賠償を命じた。

 原告代理人の弁護士によると、入れ墨が著作物として認められたのは異例。

 訴えていたのは、東京都の彫物師木村洋勝さん(49)。2001年に千葉県内の男性に依頼され、写真をもとに十一面観音立像の入れ墨を左太ももに彫った。07年にこの男性が本を執筆した際、表紙カバーに入れ墨の写真を使ったため、「著作者の権利を侵害された」と主張していた。

 出版社側は「入れ墨は写真の単なるまねに過ぎない」と主張したが、判決は「構図の取り方や仏像の表情に創意工夫があり、技法を凝らしている」と認めた。その上で、掲載にあたり木村さんの名前を表示せず、写真をセピア色に変えたことが権利侵害にあたると判断した





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