うつ病の原因は脳内化学物質の量変化 人は化学物質に操られている 言い換えると遺伝子に操られている

うつ病等現代病。必ず近くに数人はうつ病患者がいる。また、残念ではあるがこの病が元で自殺に至る人も多い。

現代病と書いたが、昔はこの病気は少なかったのか。精神異常という話は聞いたことがあるが、うつ病というのはポピュラーではなかった。社会現象化していなかったというのが正しく、この病がなかったわけではなかろうが、この病が少なかったことだけは確かであろう。

なぜうつ病が増えたのか。生活環境によるものか。うつ病になる因子があり、そこに精神的な苦痛が加わった場合にうつ病は発生するものか。

このあたりの関係ははっきりしていなかったが、このたびうつ病に特有の指標が広島大学で発見され、それによりほぼ確実にうつ病であるかどうかが診断できるようになった。

この八間から言えることは、うつ病は精神の病と思っていたが、実際は脳内での化学変化により病が発症していることになる。その変化を起こさせる遺伝子が存在し、その発現により(あるいは逆で、遺伝子が発現しないために必要なタンパク質が作られず)うつ病を発症すると考えるのが自然の流れである。そうすると、問題のうつ病遺伝子は遺伝するのか。このサイトによると、

血縁にうつ病の人がいる場合、同じ血縁内の誰かがうつ病を発症する可能性は高いと言われています。親子または兄弟姉妹など直系の血縁者がうつ病だと、家族内での発症率は通常の2~3倍にもなるそうです。これが一卵性双生児だと、片方がうつ病になった場合、もう片方が発症する確率は30~90%ほどと、幅はあるもののかなり高い数字になっています。このことからも、遺伝的な要因の強さが認められると言って良いでしょう。

と記され、遺伝的要因があるようだ。

このことより、次のことが言えるのではないか。

1.うつ病はうつ病遺伝子により脳内の化学物質が変化を受けたときに発症する。
2.遺伝子を持っていても精神的な何らかの引き金があるときに発症の確率が高くなる。
3.遺伝子の発現を阻止するか、生じた問題の脳内変化を軽減すれば治療できる可能性がある。
  (新薬の開発が待ち望まれる)

うつ病の指標が見出されたわけですから、新薬の開発が加速され、多くの患者がうつ病から抜け出せるようになることを願っています。

参考資料:脳由来神経栄養因子(BDNF)の役割と運動の影響


YOMIURI ONLINE 8月31日

うつ病、血液検査で「ほぼ確実に診断」…広島大

 広島大の山脇成人教授(精神神経医科学)らの研究グループがうつ病の診断に、脳細胞を活性化するたんぱく質の遺伝子の働き具合を指標とする新しい方法を開発した。

 採血から2日後にほぼ確実に診断できるという。うつ病の診断は、医師の臨床所見による主観的判断で行われているが、客観的な診断が期待できるという。31日付の科学誌プロスワン電子版で発表する。

 山脇教授らによると、このたんぱく質は記憶や神経細胞の発達に必要な「脳由来神経栄養因子(BDNF)」で、うつ病患者の血液中には相対的に少ないことに着目した。

 中程度のうつ病で、59~30歳の男女計20人の血液を採取し、BDNFを作り出す遺伝子の働きを調べた。その結果、遺伝子が働き出す初期の部分をみると、20人全員の血液で、ほとんど機能していないことを確認した。山脇教授は「症状の早期発見や投薬治療の効果を調べる指標としても役立つ」と話す。


      





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