ノルウェーの76人もの犠牲者を出したテロはなぜ起らなければならなかったのか? なぜノルウェーなのか?

北欧のノルウェーで76人もの犠牲者をだすテロが起こった。犯人は32才のノルウェー国民である。新聞記事によると主義主張があってのこととなっている。

ヨーロッパにおいては、特にEU加盟諸国においては、移民の問題が社会問題化している国が多くある。しかし、ノルウェーでは下に引用したように、人間開発指数も高く、世界幸福度指数も日本と同等であるので、決して国民が不幸と感じているわけでもない。

参考までに、スウェーデン、フィンランド、デンマークはEUに加盟しているが、ノルウェーは加盟していない。したがって、EU加盟国のように域内での資本や人の移動の自由に対しては、障壁が設けられていることになり、このノルウェーで「欧州をイスラムの支配から守る」という思想が生まれたのは、私には不思議に思われる。

犯人の精神鑑定などはこれから実施されるであろうが、狂信者の精神は正常であるかもしれない。そうであるとすれば、76人もの人がなぜ殺されなければならなかったか? この答えは犯人も頭の中だけにあり、ノルウェーの捜査当局も国民も、ただその動機を推し量るのみである。

ノーベル平和賞の授与国で起こった平和とは程遠い事件、死刑制度がないノルウェーにおいてはこの事件を国民は心の中でどのように問い、理解していくのであろうか。どこまで考えても答えのない、不条理の世界がそこにはある。



asahi.com 7月26日

「イスラムから守るため」ノルウェーテロ容疑者無罪主張

 ノルウェーで22日に起きた連続テロ事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)の勾留延長を判断する審理が25日、オスロの裁判所で開かれた。容疑者は「(事件は)欧州をイスラムの支配から救うためだった」などと述べ、無罪を主張。裁判所は8週間の勾留延長を決定した。

 審理後に記者会見した判事によると、容疑者は犯行事実は認めながらも「国民に強烈なシグナルを送るためだった」と主張。与党・労働党の青年集会を襲ったことについては「労働党はイスラム教徒を大量輸入している」と述べ、移民に対して比較的寛容な政策をとってきた政府を批判した。

犠牲者は76人



ノルウェー(Wikipedia)

1人当たりのGDPや平均寿命、就学率、成人識字率ともに世界的に高く、「人間開発指数(HDI)」で、世界トップクラスに位置している(2006年度1位)。

また世界で最も男女平等の国としても知られ、男女間の機会均等、社会参加、利益などでも男女の差がなく、社会的要素の利益が男女の垣根なくいかに自由で平等に行き渡っているかを数値化したGDI、男女間の機会均等と社会参加の程度をあらわすGEMどちらも世界一である。一方で、徴兵制は男性だけの義務となっている。



ノルウェーにおける死刑(Wikipedia)

ノルウェーの死刑執行数は18世紀ごろから少なく、多くとも年間数人から数年に1人だった。

最期の死刑執行は1876年2月25日に殺人罪で死刑判決を受けたクリストファ・ニルセン・シュバルツベッケン・グリンバレー(w:no:Kristoffer Nilsen Svartbækken Grindalen)に対してである。 その後、モラトリアム時代が続き、1905年に死刑制度は完全廃止された。

しかし、ノルウェーでは1945年にヴィドクン・クヴィスリングを死刑にするために特別に銃殺刑が復活している。1945年5月9日に死刑判決を受け、1945年10月24日に銃殺刑を執行した。 この死刑執行に関しては法的には1945年だけ死刑制度が臨時復活したことになり、一部の人間を死刑にするためだけに長年廃止されていた死刑制度を復活させたという行為に対しては現在でも批判されることがある。


      

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