放射性物質含有水の処理に浮遊選鉱法を利用するという京都大学の技術は、まさに温故知新、これぞ発明である

浮遊選鉱法は古い技術ではあるが、鉱業においては有用な技術である。この技術は、私の記憶では、鉱夫である主人の作業服を洗濯していた主婦が、石鹸を含んだ洗濯水の表面に金属が浮いて集まってくることを発見したことに始まる(私の記憶です。文献はまだ見つけていません)。

したがって、浮遊選鉱法は日本発の技術ということができる。この技術をうまく利用したのが、今回の京都大学の技術である。まさに温故知新。そして、今の福島原発の放射性物質含有水の処理に正攻法の吸着技術がもっぱら用いられていることを考えると、今回の技術は新聞記事が言うように大きなメリットがあると考えられる。

なぜなら、正攻法の吸着技術においてはゼオライトと言われる人工合成石を吸着剤として用い、その重量に対してごくわずかの放射性物質を含んだ使用済みのゼオライトは、安全な場所で保管しなければならない。それに対して、今回、京都大学が開発した方法は簡単で、おそらく処理費用もやすく、しかも放射性物質が高濃度で濃縮されてくるのでその管理に要するスペースが小さくて済む。まさに発明である。




asahi。com 7月10日

放射能汚染水、速く安く浄化 鉱山の技術応用 京大関連トピックス原子力発電所.放射能汚染水の安くてはやい浄化法

 放射能汚染水から放射性物質を短時間で取り除く技術を、京都大が実証した。鉱山などで古くから使われている方法の応用で、加熱の必要がなく、使う薬品も少ないため経費は安い。福島第一原発で使われている浄化装置に比べ、除去後に生じる放射性廃棄物の量が少ないという。京都大が14日に東京で開くシンポジウムで発表する。

 京都大の古屋仲秀樹准教授(分離工学)らが実証したのは、必要な鉱物を分離する「浮遊選鉱法」の一種。鉄やニッケルなどの化合物を汚染水に入れて、水に溶けたり、微粒子になって漂ったりしているセシウムなどの放射性物質を包んで沈める。水と分離しやすくする薬剤を加え、下から泡を入れると、沈んでいた放射性物質が泡とくっついて浮かぶ。上澄みの泡と一緒に集めれば取り除ける。

 古屋仲さんが京都大原子炉実験所の研究用原子炉から出た低レベルの放射性廃液などで試したところ、セシウム、ストロンチウム、ジルコニウムなど5種類の放射性物質を99%以上除去できた。一連の処理は十数分間で済むという。


      

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