肉牛の飼育にどのような稲藁を与えるかがなぜイメージできなかったか? 机上のみで仕事をしていたから!?

牛を飼ったことのある農家、あるいはその農家で育った子供たちは牛が稲藁を餌とすることはよく知っていただろう。私が子供の頃は稲藁を裁断して(記憶が曖昧であるが15~20cm位の長さ?)餌に混ぜて牛に与えていた。

今回の問題は中央の役人が、畜産農家から実態の聞き取り調査をせずに、自分たちの思いのみで放射能汚染飼料(稲藁)に対する対処策を作成したところに大きな問題があったのでは? 中央官庁のお役人は、特に施策の策定にあたる役人は、年齢も若く、真近で牛を眺めたことがなかったのかもしれない。

濃厚飼料(Wikipedia)には次のように書かれている。この食物繊維が稲藁のことなのだろう。
 単純に高タンパクな飼料だけではかえって家畜には有害であり、人が食物繊維も食べて健康を維持するように、粗飼料も同時に与える必要があり、その配分が畜産者の技術である。



現場を見て、畜産農家からちょっと聴き取りをするだけで今回の問題は起こらなかったのではないか? このような、十分にその機会がありながら少しの手間を惜しんだばかりに、大きな問題に発展した例は枚挙にいとまがない。特に、専門的な知識をもってことにあたっていると信じられている人に、このような抜けがあると、そこから発生する事態は非常に深刻なものとなる。

今回の牛肉問題は大きな社会問題となっているが、その原因は異常に述べたような実に些細なものであると推察される。このような事件や事故を防ぐためには、重ねて言うが、現場に出向いて、現場の声を聞くことである。現場の声を聞くためには適切な質問を繰り返し、ことの本質を見極めることが必要で、そのための質問力が求められる。なにがその本質なのか? その本質に至る道筋はどこの教科書にも記されていない。現場を見て考え、適切な質問を繰り出す。その質問ができる人が真に頭の良い人である。

なお、余談であるが、生体内に入ってしまったセシウム137の半減期は100~200日、仮に半減期が100日であるとすると、セシウム137を全く含まない餌を300日間与え続けると、その体内濃度は単純には8分の1となる。現実問題としては、体の部分部分でその濃度にばらつきがあるかもしれないが、これから1~2年飼うい続けたのちに出荷すれば、セシウム濃度は規制値以下にまで下げられる可能性がある。ただし、肉牛は通常生後3年くらいで出荷するので、この1~2年にも及ぶ余分な飼育期間には現実味があるとはいえないかもしれないが。




毎日jp 7月19日

セシウム汚染:稲わら、農水省の対策から抜け落ち

 肉牛のセシウム汚染を招いた稲わらは、原発事故後の農林水産省の対策から抜け落ちていた。政府は19日、福島県全域の肉牛を出荷停止としたが、汚染は県外にも広がり続けている。国や自治体が稲わらの管理・流通実態を把握していなかったことが明らかになってきた一方で、拡大防止や補償には課題が山積する

 ◇「屋外分は餌と思わず」
 稲わらは牛に与えると霜降り肉ができるとされ、通常、出荷の1年ほど前から配合飼料とともに与えられる。農水省によると、00年に宮崎県などで発生した家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の際、餌として輸入された中国産のわらにウイルスが付着していた可能性が指摘され、国産の稲わらを用いる機運が高まった。冬に晴天が多く乾燥に適している宮城県は、飼料用稲わらの生産量が6万8500トン(09年度)と、東北地方でトップを誇る。

 農水省は3月19日、牧草について「事故発生前に刈り取り、事故後屋内保管されたもの」を与えるよう、県を通じて畜産農家に対し通知した。そこに「稲わら」という文言はなかった。さらに、稲わらを供給する稲作農家に対しては、全く注意喚起していなかった。

 「屋外のわらはあくまで(田畑に混ぜる)すき込み用で、牛に与えるとは思わなかった」。農水省のある職員は認識の甘さを認める。

 ◇流通実態把握は困難
 福島県の畜産農家の多くが宮城県の稲わらを使っていた点について、飼料業界関係者は「福島の牧場は原発事故による汚染を恐れて地元の稲わらをあきらめ、県外から購入したのでは」と推測する。農水省は東北地方などから出荷された稲わらの流通状況を全国調査するが、流通実態の把握は困難との指摘も多い。


      





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