セシウム137による内部被爆の広がりは深刻 牛ばかりではなく子供への内部被爆阻止の再検討が求められる

今問題のセシウム137はベータ崩壊によってバリウムに変化する。ベータ崩壊とは原子核よりベータ線(電子)を放出して原子数がひとつ上の元素種へと変化することである。ベータ線は薄いアルミニウム板などで遮蔽できるとある。

私の疑問はなぜ高い濃度のセシウムが稲藁から検出されたかということである。稲藁に吸着されやすいのか? ゼオライトなどの無機物質での吸着除去は現在福島第一原発で実際に行われ、大谷石への吸着実験も行われている。この大谷石に関する記事の中に「ゼオライトには小さな穴が無数にあり、活性炭のように放射性セシウムを吸着する働きをもつとされている。」との記載があり、このことからすると稲藁にセシウムが吸着されてもおかしくはないと考えられる。同じ条件下での稲藁と土壌の放射線量を比較すれば、そのことが明らかになる。

哺乳類に取り込まれたセシウム137は内部被爆の原因となる。セシウム137の半減期は30年とされるが、生体に取り込まれたセシウム137は100日程度で半減するようだ。これは、水溶性のセシウム化合物が尿として排出されていくためである。したがって、体内にセシウム137が取り込まれているか(内部被爆しているか)、またどの程度取り込まれているかを知るためには尿からの放射線量を測定すれば良いことになる。これに関してつぎの2つの記事がある。

肉牛放射能汚染 血液・尿で検査検討へ 農水省(朝日新聞)

福島市の子どもの尿からセシウム 原発60キロで内部被ばく(東京新聞)


国は東日本の放射能汚染データをその測定条件を明記した上で公開し、広く警鐘を鳴らすとともに、その対処法も併せて示していく必要がある。そのためには、現地の生活者の目線で物事を見ていく姿勢が重要となってくる。さらに、示されたデータの意味をわかりやすい言葉で伝えていく人も必要となる。科学の言葉はわかりやすく解説する必要がある。



セシウム(Wikipedia)

セシウム137およびセシウム134はそれぞれ30年および2年という半減期である。セシウム137はベータ崩壊によって短命なバリウム137mに壊変し、その後非放射性のバリウムとなる。セシウム134は直接バリウム134に壊変する。


セシウム137(Wikipedia)

セシウム137に限らず、セシウムの化合物は多くが水溶性であり、生体内での振る舞いはカリウムやルビジウムに似ている。体内に入るとセシウムは体中に分配され、ベータ線による内部被ばくを起こす。濃度は骨組織で低く、筋組織で高い。生体内での半減期は70日以下であるという報告もあるが[5]、100日~200日と言われることが一般的である。犬を使った実験では、3800 µCi/kg(ベクレルに換算すると 1.4×108 Bq/kg. 約44 µg/kgのセシウム137)を服用したものは3週間以内に死亡した[6]。

事故でセシウム137を摂取してしまった場合、プルシアンブルーで治療される。これはセシウムやカリウムに結合し、体外への排出を促進する[7]。



放射線の基礎(理化学研究所)

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放射線は遮蔽できます(ほくでん)

アルファ(α)線

アルファ線は、高速で飛び出す陽子2個と中性子2個がひとまとめになった粒子です。この粒子はヘリウムの原子核と同じものでプラスの電気を持っています。アルファ線は紙1枚で、空気中ならば数センチメートルで止まってしまいます。

ベータ(β)線

ベータ線は、原子核から飛び出してくる電子の流れであり、マイナスの電気を持っています。ベータ線は空気中では10メートル以上透過する場合がありますが、薄いアルミニウム等の金属板で遮へいすることができます。

ガンマ(γ)線

ガンマ線は、電波や赤外線や可視光線などと同じ電磁波の一種です。アルファ線やベータ線が放出されたあとの原子核は、たいてい興奮状態になっており、興奮のエネルギーをガンマ線に変えて放出します。透過力はβ線よりも強く、重い物質である鉛や厚い鉄の板で遮へいすることができます。

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青山 智樹

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