循環注水設備が停止 その原因をなぜ事前につかんでおかなかったかとのマスコミ諸紙の強いお叱りであるが・

福島第一原発の放射能汚染水より放射性物質を九着除去するシステムにおいて配管の水漏れが発生し、わずか1時間半でその運転が停止したことについて、東京電力に非難が集中しているというニュースです。しかし、下の記事では実際に非難しているのはNHKの記者であり、それをあたかも犯罪でも犯したかのように書き記しているところに問題があります。

配管のつなぎ目からの漏れは、高い圧力をかけたときに初めてその漏れがわかるといった性質のものです。今回の除去装置においては主要な機器構成がA-B-C-Dの4要素直列ブロックよりなっており、各ブロックの中身も直列に並んだ機器(槽)より構成されています。したがって、この長い直列経路のどこかに故障が見つかればそれで運転は中断ということになります。

記事でも総延長4kmと述べられているように、人智を超えた巨大装置です。この巨大装置を細かな部分に分け、その部分部分で漏れがないかの確認をするなどということはとても私には想像ができません。そんなことをしていたら、点検だけで1週間が過ぎてしまい、マスコミの格好の餌食になることは目に見えています。周りからとやかく言うのは簡単なことですが、現実に目をやったとき、物事の実態と本質を一番理解しているのは現場で働いている方々です。その現場の判断は信頼されなければならないもので、それを首相官邸からコントロールするというのはいただけない話です。

今回の東電がとった、まずは全系を一辺に運転してしまおうという方法は、速やかな除染作業が求められているときには適切な判断であったと思います。すぐにどこに問題があるかわかったのですから、大正解でしょう。

どんな設備にも当てはまると思いますが、機器やシステムには初期故障期間と摩耗期間があり、前者は運転開始時からの初期において多くの故障が発生するというものです。今回のケースですね。やがてこの類の故障は少なくなってきます。そして、安定期間である標準稼働期間に入っていきます。

東電の除染装置ももうすぐ正常に稼働することになると思います。現場の方のご苦労を暖かく見守る忍耐を私たちや記者の方々も持たなければならないのではないでしょうか?



NHK News Web 6月28日

循環注水設備 事前の点検せず

東京電力福島第一原子力発電所で、浄化した汚染水を原子炉の冷却に使う「循環注水冷却」が、27日、開始からわずか1時間半で停止しましたが、その後の調べで、事前に行う予定にしていた水漏れがないかを調べる点検をせずに注水していたことが分かり、東京電力の管理態勢が改めて問われています。

注水用の配管がつなぎ目のところで外れて水が漏れているのが見つかり、東京電力は、循環注水を停止しました。循環注水を巡っては、浄化した汚染水を原子炉に戻すための配管が、総延長で4キロもあるため、配管の状態をどのようにチェックするか課題になっていました。このため東京電力は、注水を始める前に配管の水漏れを点検することにしていましたが、27日は、予定していた点検をせずに、原子炉への注水を行っていたことが分かりました。



故障間隔の基準と解説

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故障とは何か
1.機能を実行するための製品全体の動作が停止したこと
2.製品全体としての動作は継続しているが、一部の要素の必須機能が実行不可能であること

信頼性とは何か?
可用性とは何か?
MTBF(Mean Time Between Failure)の解説あり
MTTR(Mean Time To Repair)の解説あり
MTBFの予測方法と推定方法 解説あり


      

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