遅ればせながら映画「もしドラ」を見た 映画館は小学生中学生の女の子ばかりで、おじさんは浮かび上がった

「もしドラ」は少し前に書籍などで大ブレークしたストーリーである。ある少女が万年負け続けている野球部に、ドラッカー式経営術を持ち込んで、県大会で優勝にまで導くという物語である。ドラッカーの経営原則を紹介しながら、そこに登場する人物の思惑と人間関係を盛り込んだ青春ドラマに仕上げてある。

ドラッカーはあまりにも有名な経営学の神様である。その書籍ももちろんベストセラーとなっている。映画の中でも、組織の目的は、組織の顧客は、等々、組織を運営していく上で定義しなければならない事柄が前面に押し出されている。経営学的にみると、いったいお客様はだれなのですか?そのお客様にどのような満足を提供できるのですか?と当たり前と思われることを取り上げていることになるが、日本の企業でそれをみずからに具体的な言葉に出して問いかけている企業が少ないだけに新鮮である。

「もしドラ」が一般受けした理由は、経営学の難しい教科書、しかも一般の人には近寄りがたいと考えられていたドラッカーの経営学(マネジメント)の書を、ほんのその入り口ではあるが、わかりやすい、そして物語風にして具体的に示すことができたからであろう。

それにしてもびっくりしたことがある。日曜日の午後とあって、映画館には100名近くの入場者がいたが、私を除けばなんと小学校、中学校の女の子がほとんどであり、一部彼女たちの保護者としてお母さんが一緒に観に来ていた。状況的にはおじさん一人がこのなかで浮かび上がっていたことになる。

映画としては、通常の青春ストーリーであるが、その中に、一般的にはドラッカーの名前だけは知られてはいたが、その一端を具体的な形で盛り込んだことが新鮮であると思う。ただし、この映画の内容は、小学生や中学生の女の子に100%は理解できるかどうかははなはだ疑問である。AKB48を主役に起用したことにより、映画の、いや「もしドラ」そのものの訴えたいことと客層に大きなかい離が生じたのではないだろうか。その意味で、本映画は私にとては非常に印象的であった。

もしもあなたがマネジメントに興味ある熟年のかただったら、映画「もしドラ」を見に行く勇気がありますか?


            





この記事へのコメント

この記事へのトラックバック