中小企業総合展inKANSAI 本日までの日程で開催 日本の技術力は捨てたものではないことを実感

中小企業総合展inKANSAIが本日までの予定で開催されている。

今までで最高の556ブースの出店である。人でも例年に増して多い。私は初日の5月25日に覗いてきたが、一つ特徴的なのは、フクシマの影響を受けてか海外からの見学者をほとんど見なかったことである。

ただ、展示されている内容を見ると、これらの技術をもってすれば中国や韓国には負けるはずがないとの勇気が湧いてくる。実際には、これらの技術が無償に近い形で中国に流出しているのが問題ではあるが。

いつも思うことであるが、金属加工などで、機械さえ購入すれば製品ができてしまうような製品、そのような製品は日本国内ではすでに競争力を失っているかもしれない。当該機械に、日本で長年培われた職人の技やノウハウが数値化されてプログラムとしてまとめられ、インストールされて誰でも使えるようになっているからである。金にものさえ言わせれば機会が容易に手に入る。

結局日本で生き残るのは、数値化されない職人の技、時間をかけて体得しなければ得られない職人の技ではないかと思う。あるブースで”ヘラ絞り”の実演をしていたが、このような技術が日本で生き残るに違いない。江戸の職人の世界に逆戻りしたような錯覚を覚えないでもないが、これがきっと日本の強みである。

日本人はコツコツとノウハウを積み重ね、それを師匠から弟子に引き継いでいく。一方、中国においては短期間にジョブほっぴんぐを繰り返し、給与の高い職場へと移っていく。また、日本人が現地へ出向いて教えた技術やノウハウは、その社員の退職と同時に失われるし、個人が得た情報を共有する文化も希薄である。結局は、日本から伝えられた技術そのものは、何らかの形で中国には根付くであろうが、その定着の効率は極めて悪いものと推定できる。

あと10年、中国の技術者がどのように育ってきているか? 形だけはうまくまねるであろうが、その技術の真髄をつかみ取らなければ自ら技術を生み出し発展していくことは難しい。子供の教育に「魚を与えるな! 魚の取り方を教えろ!」というのがあるが、今の中国は日本から魚を奪い取ることにまだ目が言っている状態である。

中小企業総合展を見学して、日本はまだまだ捨てたものではないと実感した。



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