神戸の1000億円スーパーコンピュータはデスクトップコンピュータに勝てるか!?

数十万円のデスクトップコンピュータが円周率の計算で、筑波大学のスーパーコンピュータに勝利した(前ブログ参照)。計算に用いた数式とアルゴリズムに勝因があるとは考えられるが、それにしても、計算機の常識に大きなショックを与えるニュースである。

似たようなニュースとして、下に引用させていただいたブログの記事がある。これは神戸に建設中の次世代スーパーコンピュータの予算、約1000億円が復活した話。そして方や、3800万円のコンピュータでもスパコン並みの機能を発揮できるというものである。

この2つの事例をみると、本当にスーパーコンピュータは必要か? あるいは、1000億円のスーパーコンピュータは張り子のトラか? という議論が再燃することは間違いないだろう。

1000億円をかけるからには、3800万円のコンピュータ3000台分以上の計算負荷を要する、たとえば次世代全地球シミュレータとか、あるいは、たとえば宇宙科学分野、特に小惑星の軌道計算とか、1000億円分に相当する、そのスーパーコンピュータでなければ計算できない用途に利用していただきたい。そうでなければ、国民の納得性が得られないだろう。



以下、引用

次世代スパコン 知恵蔵2009の解説

kotobank知恵蔵2009サイエンス・テクノロジー現代科学技術次世代スパコンとは
スーパーコンピューター(スパコン)計算速度ランキングで世界一奪還を目指す「日の丸プロジェクト」。20.....
全文を表示する

スーパーコンピューター(スパコン)計算速度ランキングで世界一奪還を目指す「日の丸プロジェクト」。2006年から7年がかりで1100億円をつぎ込み、1秒間に1京回(1億の1億倍)の計算速度が出る「京速計算機システム」を創る。建設地は神戸市のポートアイランド。海洋研究開発機構横浜研究所の「地球シミュレータ」は、02年に世界一の計算速度を達成したが、2年後、米国製に追い抜かれた。地球シミュレータは流体計算に特化して設計されたのに対し、京速計算機は多用途に使えるものを目指す
( 高橋真理子朝日新聞記者 )



普通のデスクトップコンピュータでπを2兆7000億桁まで計算(世界記録) スーパーコンピュータに勝つ



素直にみる世の中 2009年11月27日よりい引用

理化学研究所の次世代スパコンは、戦艦大和か??あの箱物は必要無い??

長崎大学工学部・浜田剛助教 GPGPU利用で・・・。
富士通研究所フェローの三浦謙一さんが、“スパコン関係のノーベル賞”と呼ばれる「シーモア・クレイ賞」を受賞する米国オレゴン州で14日から始まるスパコン関係の学会大会で、国際学会「スーパーコンピューティング2009」では、「スパコンのノーベル賞」とも呼ばれる「ゴードン・ベル賞」(価格・性能部門)を受賞した長崎大学工学部の浜田剛助教を中心とするグループが開発したのは、なんと なんとの 3800万円。

そして写真を見ると、扇風機を沢山並べた研究室の一室。

あのポートアイランドの30億円以上する建物や、1000億円の事業は正しいのか??

あのノーベル賞受賞者に、批判させた時も 誰もスパコンをやれとは言っていない。科学技術は大切だとは言っていなかったようだ。必死だったのは、当事者の野依良治だけだった。誰にねじ巻かれたのか?何かに取り付かれたようにしゃべっていた。



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この記事へのコメント

「神戸の1000億円スーパーコンピュータはデスクト
2010年01月15日 00:26
今回パイの計算をしたBellardさんはつくばシステムとの違いを正しく認識していて発表のサイトにも掲載しているのでそれを読まれるのがよいと思いますが,Ballardさんの計算ではPCで実に116日の連続運転で達成しています.一方つくばでは約30時間を要しています.

計算機というのはたとえばそろばんもデジタル計算機の一種ですが,極端な話,これを使ってもパイの計算ができないわけではありません.最初の計算機ENIACでも工夫すればできます.問題なのはどのくらいの時間を必要とするかです.パイの計算に116日掛かってもそれ自体は問題ないでしょう,なぜならパイの計算が直接社会生活にかかわる問題ではないからです.それはいわば趣味の世界です.一方,台風の進路予測を計算する場合,1日後の予測が100日の計算でやっと求められるのであればそれはほとんど意味を成しません.しかし8時間さらには1時間でできるようになれば実際の予報に,人々の非難予防にも使えるようになります.

つづき
2010年01月15日 00:29
単純にピーク性能で比較するとつくばは95テラフロップスなので神戸のペタコンはその約100倍の速度になりますからパイの計算は18分で済むでしょう.パイの計算に莫大な国費をかけて作るペタコンを使ってもらいたくありませんが,台風予測や地球環境予測のシミュレーションでは地球シミュレータ(新しいES-21でも)ではなんとかやったというレベルですから神戸の新システムが期待されるわけです.ただこれでも計算機の性能としては十分ということではなく,世の中では既にエクサフロップスマシンつまり1000ぺタフロップスの計算機の実現に向かって既に走っているのが現状です.

Bellardさんの計算でむしろ感心すべきはPCが116時間も無故障でちゃんと走ってということです.わたしのwindowsXP Proなどは実に24時間まともに走ったことはありません.

また長崎大の成果もよく引用されていますが日経エレクトロニクス12月28日号によると,報道されていない問題点もあり,実効上は普通のスパコンと同レベルのコストパフォマンスだということです.これは開発者は当然承知しているはなしであり,報道機関がおいしいところだけを報しているということです.一般の方に裏まで探れというのはなかなか難しいとは思いますが,いろいろ調べてゆくと見えないことも見えてきてより深い議論ができるかとおもいます.
伝右
2010年01月15日 00:46
貴重なお教えをいただきましてありがとうございます。
台風の進路を予想するにしても、暗号を解くにしても、どれだけ短い時間で解けるかが命です。神戸の次世代スーパーコンピュータには私も多くを期待しています。今まで見えなかったものが手に取るように見えるようになるのは素晴らしいことです。
昔々、大型コンピュータを用いて分子軌道法の計算をして、それなりに見えないモノが見えるようにはなりましたが、今日の計算機の能力はその当時と比較にならないくらい素晴らしいものとなりました。この道具をどのように使いこなすかが、人類に進歩をもたらすカギの一つを握っていると感じています。

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