伊藤ハム・東京工場(柏市)での井戸水中シアン検出事件の時系列整理

お知らせ
  伊藤ハムの事例より学ぶ企業風土と社員の幸せ
  2月1日より30回シリーズ 掲載を開始しました


本文
伊藤ハムの地下水になぜシアン(CNおよびCNCl)が検出されたかの理由が、伊藤ハムの10月25日の記者会見より約40日を経て明らかとなりました。

工場担当者による井戸水中のシアンの検出から、シアン発生原因の究明結果の報告までを時系列でまとめました。



伊藤ハムの東京工場(柏市)での事件の時系列整理

9月
 24日 最初に工場の井戸水からシアンが検出された日(サンプル水は18日採取)
     担当者は10月7日の水質定期検査の結果を待ってから本社へ報告と判断
10月
   7日 年に1度の井戸水水質の定期検査日
  15日 シアン検出の事実が工場長に伝えられる
  22日 工場長が本社にシアン検出の事実を報告
  25日 伊藤ハム・シアン検出の事実を記者会見で公表
  27日 柏市保健所 伊藤ハムの持ち込み地下水より塩素酸を検出
      基準値の倍の0.6mg/リットル、保健所は人体に影響ないとしている
      保健所は消毒薬の次亜塩素酸ソーダの分解物と推定
        3NaClO(次亜塩素酸ソーダ)
→ 2NaCl(食塩) + NaClO3(塩素酸ソーダ)
  29日 工場を止め安全の一斉点検
  29日 柏市 伊藤ハムの持ち込み地下水よりシアンは検出されず
11月
   4日 調査対策委員会 第1回会合
 委員長は藤巻正生東大名誉教授(元お茶の水大学学長)ら有識者6名
   8日 東京工場の従業員50名を他工場へ派遣(正社員200名中の50名)
      正社員以外の420名の従業員は給与保障で自宅待機
  10日 連結経常損益が赤字になる可能性があると発表
      (シアン問題、異臭問題による生産停止と製品回収、買い控え)
  11日 商品回収に4億2000万円のコスト増が見込まれると発表
      前期61億円の営業黒字が赤字に転落する可能性大と発表
      ハム・ソーセージの出荷量は前年同期比で3割減
  13日 柏市と水道水調達で合意 使用量の約4割に相当する1400トン/日程度
  18日 調査対策委員会で原因をつかめていない
      ソーセージなど約330万袋を自主回収する事態に
  21日 HACCPを厚生労働省に返上
  21日 柏市が水道水を供給すると発表(必要水量の1/3量)

12月
  4日 消毒剤(次亜塩素酸ソーダ)使用ミスが原因と推定(日本経済新聞 夕刊)
  5日 夕方7時のNHKニュース 伊藤ハム・調査対策委員会の正式発表
      柏氏の地下水には窒素分が多く含まれる(おそらく炭素分も多く含まれる) 十分な量の次亜塩素酸で処理すれば窒素分と炭素分は除去できるが、その量が中途半端に少ないとシアン(CNイオンおよびCNCl)が生成する。次亜塩素酸溶液が夏の炎天下で変質し、次亜塩素酸成分が少なくなったため、通常量で処理しても塩素酸ナトリウムの量が不足し、処理途中の状態となり処理水中にシアンが残った。     

 関連ブログ
   伊藤ハム使用井戸水のシアン発生原因がやっとのことで明らかとなる



明るい食品偽装入門
食品偽装術=台所の工夫術。
家庭の台所であの手この手を駆使すれば、いわゆる「本物」でなくても、「えっ!!」とのけぞるくらいの美味を安くゲットできる。

“食の安全”はどこまで信用できるのか―現場から見た品質管理の真実
序章 食品事件はなぜ続くのか?
第1章 消費者が知らない「賞味期限」のトリック
第2章 卵や肉、身近な食品にはトリックがいっぱい
第3章 「コンビニ・中国産は危ない」は真実か?
第4章 食品事件を防ぐために本当に必要なこと
第5章 賞味期限は「おいしさ」で判断するべき
終章 食品の現場が向かう明日

食品の迷信―「危険」「安全」情報に隠された真実とは
序章 食品の常識には迷信がいっぱい
第1章 誰も言わない中国食品の真実―食品が「危険」にされるとき
第2章 産地偽装、あの手この手―国産ウナギの8割は外国産!
第3章 賞味期限の「期限」は適切か―90日保つ食品を30日で捨てる愚
第4章 「国産」「天然」志向の罠―本当に「安全でおいしい」のか?
第5章 「自然がいちばん」の落とし穴―無農薬・無添加・有機のトリック
第6章 メディアのウソを見破れ―食品報道に見るトンデモ情報
第7章 食卓から見えてくる行政の怠慢―偽装天国ニッポンをつくったのは誰だ!
第8章 見直すべき「食」との向き合い方―食品偽装よりもっと重要なこと
第9章 「食の真実」を知る心得―かしこい消費者になるための7カ条

どうすれば食の安全は守られるのか―いま、食品企業に求められる品質保証の考え方
第1章 食品不祥事を科学的に総括する(わが国の食料事情と輸入食品の現状;大きく変わる食品不祥事の特徴 ほか)
第2章 輸入食品の安全性を検証する(輸入食品の安全性の問題;中国製食品の安全性と必要性 ほか)
第3章 食品表示を分析する(法令に則した食品表示とは;裏面一括表示以外の商品の特徴・強調・あいまい表示 ほか)
第4章 トレーサビリティで食の安全・安心を確保する(食品のトレーサビリティの必要性;トレーサビリティ確保で食の安心づくり ほか)
第5章 コンプライアンスで「企業」「従業員」「消費者」を守る(他社のコンプライアンス違反から何を学ぶか?;今、求められているコンプライアンスとは ほか)

食品偽装 -起こさないためのケーススタディ-
1 消費者保護法制における食品表示の位置づけ
2 食品表示
3 表示制度をめぐる諸課題
4 偽装食品表示の構造
5 なぜ食品偽装が起きるか―起こさないためのケーススタディ
6 品質表示制度だけで信頼が確保できるのか
7 食品事業者の主体的な取組が求められている
資料編

           

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック