伊藤ハムの地下水シアン化物汚染による製品回収問題に思う

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  伊藤ハムの事例より学ぶ企業風土と社員の幸せ
  2月1日より30回シリーズ 掲載を開始しました


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25日にこの第一報をGoogleニュースで見た時は、また食の問題が発生! と、画面に踊る文字を読み返したが、事態の軽重はその場ではわからなかった。その後、9月24日の地下水検査時にシアンが基準値を超えていたことが伝えられ、続けて製品回収の異常事態となった。

本日午後6時のNHKニュースで、社長が事実を知ったのが事態発生から約1ヶ月後の今月22日、そして保険所に届け出たのが25日であることが報じられ、やっと時系列が呑み込めた。


伊藤ハムのホームページより引用

お詫びとお願い

 平素より弊社商品を格別にご愛顧賜りまして厚く御礼申し上げます。
 この度弊社東京工場で使用する地下水の自主検査の結果、一部の水源で、シアン化物イオン及び塩化シアンが基準値の0.01mg/Lを超える値(0.02~0.03mg/L)となっておりました。
 このことによる人体への影響はないと考えておりますが、当該商品の自主回収をさせて頂くことに致しました。

                                                    引用終わり


この回収での費用発生は約3億円と見積もられているようであるが、マネジメントが機能していないとして、信用とブランド失墜による長期にわたる売り上げと利益の低下も無視できなくなるであろう。

トヨタ生産方式に7つの無駄がある。今回は、不良をつくるムダにあたり、トヨタであればアンドン(異常を知らせるライト)を点灯し、ナゼを6回繰り返してその事態が起こった根本原因が解決されてはじめて製造再開となる。

    作り過ぎのムダ  手待ちのムダ  運搬のムダ  加工のムダ
     在庫のムダ  動作のムダ  不良をつくるムダ

問題が発生した時にその原因を追及しなければ、事態を引き起こした原因は永遠に闇の中となる可能性がある。また、地下水もその流路を通って地中を流れていくのであるから、異常発見時には下流での地下水の利用者に警告を発する意味でも、早期の届け出が必要であったと考えられる。当然のことながら、ナゼを6回繰り返せばシアン化合物の発生原因の推定も付く。

シアン化化合物は、たとえば青酸カリ(シアン化カリウム)を飲んだ場合の致死量は、成人で150~300mgであり、体内で分解されるので蓄積性はない。今回検出された量は、この致死量と比較した場合、非常に微量であったことは幸いであった。



繰り返される食の問題。ポイントは

  社内での報連相(報告・連絡・相談)            悪いニュースほど速やかに上層部に報告
  問題を発見した時に、速やかに製造を止める勇気を!  このような社風の醸成が求められます。


食の安全に関する不祥事が頻発する今日、科学技術振興機構(JST)の失敗知識データベースにも新たなカテゴリーを設ける必要があるのではないだろうか?

http://shippai.jst.go.jp/fkd/Search


なお、考えられるシアンの生成過程の一つはこのようなケースか。

http://highsociety.at.webry.info/200810/article_6.html



日経新聞の10月26日、27日記事より

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