水も多く取りすぎると毒物に変身する  何物にも適量というものがある

 動物実験により、ある物質に毒性があるとか、発がん性があると判定された場合に、その結果をもって人へのその物質の許容量が算定される場合が多いかと考えられます。しかし、動物実験においては、私たちが飲食したり被爆したりする量よりもはるかに多い量を用いて試験を行います。その結果として、私たちが普段まったくの無毒と考えて食べているものでも毒性ありとの判定になることがあります。

 最近「やさしいバイオテクノロジー」(芦田嘉之著、サイエンス・アイ新書、2007年1月)を読みました。その中に、すこしパロディーめいていますが、二水素化酸素の毒性が記されていました。二水素化酸素?? なんだかわかりますか? 水素が2こ、酸素が1こ、すなわちH2O、水です。水に毒性がある?? なかなか鋭い視点です。本書籍よりそのまま拝借いたしましたが、体重1kg当り140gを一度に摂取すると死に至るとあります。

 ほんとかな? と思っていたところ下の事故例を見出しましたのであわせて転載いたしました。240ml×8本=1920g。ジェニファーさんの体重が50kgとすると7000gの水を一度に飲むと死に至るとの計算となり、今回摂取したと考えられる1920gはこれよりははるかに少ない量となります。水でも量が増えると、一般に言われている致死量に達していなくても、毒物になることを肝に銘じておくべきでしょう。

キーワード:水 毒物 死亡例 許容量 適量


「やさしいバイオテクノロジー」(芦田嘉之著、サイエンス・アイ新書、2007年1月)p16より

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子供のためにWiiを… 母、水飲み大会で「水中毒死」
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070117/usa070117000.htm
(全文引用)
【ロサンゼルス支局】米カリフォルニア州サクラメントで先週、地元FMラジオ局主催の「水のガブ飲み大会」に参加した28歳の3児の母が「水中毒」で死亡していたことが明らかになった。子供たちのために、優勝賞品の家庭用ゲーム機、任天堂「Wii」を獲得しようとして悲劇に遭った。
 死亡したのはサクラメント郊外に住むジェニファー・ストレンジさん。AP通信によると、12日に行われた大会は、排泄(はいせつ)せずにどれだけ大量の水を飲めるかを競った。参加者は2分間で240ミリリットル入りのボトルを飲み干し、10分間の休憩の後、次のボトルが渡された。
 ストレンジさんは2位で惜しくも優勝を逃したが、少なくとも8本以上は飲んでいたとみられる。帰宅途中に頭痛を訴え、その数時間後、自宅で遺体で見つかった。
 米紙ロサンゼルス・タイムズによると、郡検死官が死因と断定した「水中毒」は、過剰な水分摂取により血中のナトリウムが薄まることで起こる。脳が膨張し頭蓋骨(ずがいこつ)を圧迫、発作を引き起こし、時には死に至る。2002年にマラソン大会に出場した女性2人が相次いで死亡したことを契機に危険性が知られるようになった。
 ストレンジさんは他の参加者に子供たちの写真を見せ、「子供たちのために賞品を獲得したい」と話していたという。
(2007/01/17 02:52)

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