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zoom RSS 民間の無人資材補給船「ドラゴン」が国際宇宙ステーションにドッキング 価格破壊の波が宇宙にも及ぶ

<<   作成日時 : 2012/05/26 06:38   >>

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この度、米国の民間ベンチャー企業スペースX社が開発した「ドラゴン」が、資材を積んで国際宇宙ステーションとのドッキングに成功した。先ほど成功した日本のH2Aロケットによる衛星打ち上げ費用は国際水準と比較して3割程度高いと言われている。日本はH2Bを用いて、この7月21日に「こうのとり」による3回目の国際宇宙ステーションへの資材運搬を予定している。「ドラゴン」は「宇宙での価格破壊」(破壊的イノベーション)を標榜している。

「ドラゴン」の衝撃は、詳細な調査は必要であるが、打ち上げ費用は1回あたり約50億円と、日本のH2Bロケットでの約140億円と比較すると、1/3である。しかも国際宇宙ステーションに運べる資材が10トン強と、日本の「こうのとり」の6トンと比較しても優れている。

「破壊的イノベーション」(イノベーションのジレンマ)という言葉があるが、これは無駄な機能を落とし、ある用途に機能を集中させることにより低価格を実現するものである。宇宙においてもこの価格破壊が実現しつつある。



朝日新聞 5月26日

米の民間宇宙船、ISSにドッキング
国際宇宙ステーションにドッキングした無人補給船「ドラゴン」=NASAテレビから
画像


 米スペースX社(本社・カリフォルニア州)が開発した無人補給船「ドラゴン」が26日未明、民間の宇宙船として初めて国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した。

 距離10メートルの地点でISS側のロボットアームに捕まえられ、ドッキングした。

 食料や衣類などを届けた後、今月下旬にはISSを離れ、カプセル部分が地球に戻り、太平洋に着水する予定。日本の無人補給船「こうのとり(HTV)」と同等の補給能力を持ち、ISSでも同じ結合部を利用している。

 米航空宇宙局(NASA)は昨年引退したスペースシャトルの後継として複数の企業に宇宙船の開発を委託。スペースXとは16億ドル(約1280億円)で今後12回分の飛行契約を結んでおり、年2〜3回ずつ打ち上げる予定だ。

 スペースXは「宇宙での価格破壊」を掲げて2002年に設立されたベンチャー企業。打ち上げロケット「ファルコン9」も同社が独自開発した。



スペースX(Wikipedia)

スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ、通称スペースXは、ロケット・宇宙船の開発・打ち上げといった宇宙輸送(商業軌道輸送サービス)を業務とするアメリカ合衆国の企業である。2002年にインターネットベンチャー企業PayPalの創設者、イーロン・マスクにより設立された。

最終的には再利用可能にすることを目指す打ち上げロケットファルコン1、ファルコン9、ならびにファルコン9で打ち上げるドラゴン宇宙船を開発している。スペースXは、費用と品質を管理するために、大部分のコンポーネントを自社で開発しており、その中にはマーリン、ケストレル、ドラコといったファルコンロケットで使われているロケットエンジンとドラゴン宇宙船が含まれる。

ファルコン9の価格は54〜59.5百万USD(約50億円弱)! 宇宙ステーションへの資材補給能力は1回あたり10トン。打ち上げ成功率は2/2。



イーロン・マスク (Wikipedia)

イーロン・マスク(Elon Musk, 1971年6月28日 - )は、南アフリカ共和国・プレトリア出身のアメリカの起業家であり、スペースX社の共同設立者およびCEOである。PayPal社の前身であるX.com社を1999年に設立した人物でもある。

1995年に高エネルギー物理学を学ぶためスタンフォード大学の大学院へ進むが、2日在籍しただけで兄弟のKimbal Muskとともに、オンラインコンテンツ出版ソフトを提供する Zip2社を起業する。この会社はのちにコンパック社の AltaVista 部門に買収され、マスクは3億700万USドルのキャッシュと、ストックオプションで3400万ドルを手にいれる。

1999年にはオンライン金融サービスと電子メールによる支払いサービスを行うX.com社の共同設立者となる。X.com社は1年後にConfinity社と合併し、これが2001年にPayPal社となる。

2002年に彼は3つ目の会社として、宇宙輸送を可能にするロケットを製造開発するスペースX社を起業し、現在CEOならびにCTOに就任している。またテスラモーターズ社に投資し、同社の最初のモデル「0001」を自ら所有する。2008年10月には同社の会長兼CEOに就任した。

マスクの資産は、2005年時点において3億2,800万ドルとされている。



ドラゴン宇宙船(Wikipedia)

ドラゴン(英語: Dragon)はアメリカ航空宇宙局 (NASA) の商業軌道輸送サービス (COTS) の契約に則り、スペースX社が開発している国際宇宙ステーション (ISS) への物資補給を目的とした宇宙船であり、ファルコン9ロケットによって打ち上げられる。2010年12月に初の試験飛行を行い、軌道を2周回したのち帰還し、史上始めて商業的に開発され運用された宇宙機を回収することに成功した。 ドラゴンの耐熱シールドは月と火星からの帰還時の大気圏再突入速度にも耐えられるよう設計されている。[4] 開発費はNASAの商業軌道輸送サービス計画の予算の一部から拠出されている。

2010年12月時点においてスペースX社の生産ラインでは3ヶ月毎に新しいドラゴン宇宙船が生産される。2012年には倍増して6週毎に1機が生産される予定である。



日本の宇宙ステーション補給機(こうのとり、Wikipedia)

H-IIBロケットに搭載されて打ち上げられ、高度約400キロメートル上空の軌道上にある国際宇宙ステーションへ食糧や衣類、各種実験装置などの最大6トンの補給物資を送り届ける。その後、使わなくなった実験機器や使用後の衣類などを積み込み、大気圏に再突入させて燃やす計画である。宇宙ステーションにはハーモニー付近に設置されたロボットアームで掴んでハーモニーの下部の共通結合機構 (CBM) に結合させる方法が採られる。

技術実証機の建造費約200億円を含んだ総開発費は677億円、2号機以降の1機あたり建造費は約140億円である。宇宙ステーションへの資材補給能力は1回あたり6トン。

2011年1月22日14時38分にH-IIBロケット2号機で打ち上げられ、1月27日20時41分にISSのロボットアームに把持され、1月28日3時38分にISSとの電力・通信系の接続が完了しドッキングを完了した。3月28日22時29分にISSから切り離され、3月30日12時9分頃に、ニュージーランド東の海上上空120kmで大気圏に再突入した(いずれも日本時間)。 ミッション期間は67日間だった。

                  

      



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