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セックスボランティア。耳慣れないが、何か誤解しそうな響きを持つ言葉である。しかし、その取り組みはいたって真剣である。 体に障害を持つ人は、衣食住すべてにわたり多くの不自由を有し、その日常活動にボランティアの果たす役割は大きい。今日、都市部においては車いすでの移動もかなり改善されてきたとはいえ、そこには多大な不自由がある。 ここに示すYouTubeの動画には、障害者への献身的な介助を続ける田中エリコさん(仮名)の活動が紹介されている。田中さんのグループは30名の会員を擁し、田中さんは介護士2級の資格を持ち、歩行介護、食事介護、買い物介護、そしてセックスボランティアをしている。 人間には様々な欲があり、性欲はそのひとつであるが、障害故に性器に手が届かない、集団生活ゆえに自慰ができない等、健常者がなに不自由なく実施できることにも大きな障害がある。 障害者になろうと思って生まれてこなかった、思わぬ事故で障害者となってしまった等、人それぞれ、運命は様々である。 しかし、生活の質(QOL:Quality of Life)の向上のためには、衣食住のみならず性欲を満たすことも含まれてくる。そこに登場するのがセックスボランティアである。 セックスボランティアとは、自分の体を提供して障害者の性欲を満たしてあげることは決してしない。動画の中では2つの事例が紹介されていた。ひとつは、性器に手が届かずに自慰ができない青年のために、補助具付きの自慰装置を手作りし、ラブホテルにてその使用を手助けするというものである。もう一つは、ソープへ行きたいという青年のために、ソープの予約から内部の下見まで、綿密に事前調査を実施したのちに青年をソープの前まで送り迎えするというものである。 そのあとで田中さんの声が入る。「よきパートナーを見つけて幸せになってくれれば一番いい」と。 動画中の田中さんの顔には残念ながらぼかしがかかっていたが、若い女性がここまで献身的になれる、その姿に感動を覚えた。障害者のみならず、これからは老人人口も増加し、その介護をどうするか。こちらもQOLである。ただ単に制度みを作ったとしても、そこに情熱を持って介護にあたる人たちがいなければ、その制度は絵に描いた餅となる。 私にとっては考えさせられる動画となった。 http://jp.youtube.com/watch?v=GskIY17qpLg http://jp.youtube.com/watch?v=esix4qCbJgs 画像よりの引用 セックスボランティア 序章 画面の向こう側 第1章 命がけでセックスしている―酸素ボンベを外すとき 第2章 十五分だけの恋人―「性の介助者」募集 第3章 障害者専門風俗店―聴力を失った女子大生の選択 第4章 王子様はホスト―女性障害者の性 第5章 寝ているのは誰か―知的障害者をとりまく環境 第6章 鳴り止まない電話―オランダ「SAR」の取り組み 第7章 満たされぬ思い―市役所のセックス助成 第8章 パートナーの夢―その先にあるもの 終章 偏見と美談の間で 私は障害者向けのデリヘル嬢 |
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