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help リーダーに追加 RSS 伊藤ハム 消毒後の浄水より塩素酸を検出 こちらの原因は明らかだが・・・

<<   作成日時 : 2008/10/28 20:30   >>

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お知らせ
  伊藤ハムの事例より学ぶ企業風土と社員の幸せ
  2月1日より30回シリーズ 掲載を開始しました


本文
千葉県衛生局が検査した伊藤ハムの使用水より、今度は塩素酸が見つかった(記事1)。塩素酸は浄水(井戸水)の殺菌に使用される次亜塩素酸ナトリウムが変化したもので、この原因ははっきりしている(記事2)。

伊藤ハムは操業を停止して安全点検を実施する(記事3)。しかし、シアン化合物については、柏市役所の担当者が近くにシアンを使用している工場の届け出はないと明言している。このことより、伊藤ハムでは地下水の汚染の根本原因を特定するに至らないか、特定できたとしても多大な費用と時間が費やされることになるであろう。

事件・事故はいつでもそうであるが、速やかに現場を確認! 現場100遍! 些細なことでも聞き取り調査を!
この基本を忘れると取り返しのつかないことになる。時間は待ってくれない。

伊藤ハムの現状を見ていると、昨日のブログでもふれたように、マネジメント上の問題は大きいと考えられる。しかしながら、伊藤ハムが最大の被害者であると感じられる。シアンを地下水に混入したのは誰か? 第一の加害者はこの犯人である。犯人を捕まえるには時期をすでに逸しているかもしれない。

あるいは、このようなケースはないとは思うが、分析の誤りである。ないものをあると誤認する。分析にはたまにあることである。事態が事態なので、複数回の分析で確認をされたであろうから、このようなことはないとは思うが。

今回の問題で改めて感じたのは日本の地下水の非常にきれいなことである。昨日のブログでもふれたように、0.01mg/Lのシアンが含まれた水を約10,000リットル、これは10m3であるが、これ以上飲んでシアンの量が成人の致死量に達する。飲む傍らでシアンの一部は体外に排出されるので、シアンで健康上の問題を起こすことは不可能である。むしろ水の取りすぎにより体調を壊すか溺れ死ぬことになる。約2リットルの水を一気飲みして死亡した例もある。

日本の水の美しさと水質基準の厳しさに改めて感動した。本日のNHK クローズアップ現代 で「親切が迷惑、日本の支援は」とのタイトルで、カンボジアでの井戸掘りNPO(ボランティア)活動の問題点が紹介されていた。カンボジアの地下水には、場所によって高い濃度でヒ素が含まれるが、これを知らずに親切心で日本のNPOが井戸を掘り、長年飲み水としたため、多くの住民がヒ素中毒にかかっているというものである。日本の地下水と同じ感覚で、水質検査をしないままに住民に引き渡してしまった結果である。

しかし、日本の地下にもヒ素が眠っていることはあまり知られていない。資料5である。まさにこの千葉県に眠っている。千葉県の地下水には資源としてのヨウ素も多量に眠っている。


なお、考えられるシアンの生成過程の一つはこのようなケースか。

http://highsociety.at.webry.info/200810/article_6.html


以下、記事より引用


記事1  こんどは塩素酸が検出される

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081028ddm041040089000c.html

伊藤ハム地下水シアン化合物検出:地下水から塩素酸検出−−東京工場
 柏市保健所は27日、地下水から基準値(1リットル当たり0・6ミリグラム)の約2倍に当たる1・1ミリグラムの塩素酸を検出したと発表した。

 基準値を超える塩素酸が検出されたのは「3号井戸」の原水を次亜塩素酸ナトリウムで消毒した後の浄水。保健所に対し伊藤ハムは「次亜塩素酸ナトリウムはタンクにつぎ足して井戸水に混ぜて消毒していた」と説明。保健所は「古くなった次亜塩素酸ナトリウムが分解し、塩素酸が生成された可能性がある」とみているが「人体に影響を与えるレベルではない」としている。

※参考
   3NaClO(次亜塩素酸ナトリウム) → 2NaCl(食塩) + NaClO3(塩素酸ナトリウム)
水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液に塩素を吹き込むことによりNaClO水溶液が得られる。通常はNaClOが12%含まれる水溶液として販売され、これを300倍から600倍に薄め、pH5〜6で使用する。
NaClO4が過塩素酸ナトリウム、NaClO3が塩素酸ナトリウム、NaClO2が亜塩素酸ナトリウム、NaClOを次亜塩素酸ナトリウムという。



記事2  千葉県の水質基準

千葉県は水質基準項目として51項目を定めている。
http://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/suisitsu/setumei/kijun.html

シアン化物イオンおよび塩化シアン 0.01mg/L以下
  自然水中にはほとんど含まれていませんが、めっき工場、鉄鋼処理工場、都市ガス製造工場、塵埃焼却場の排水などから混入することがあります。

塩素酸  0.6mg/L以下
  消毒剤として用いる次亜塩素酸ナトリウムや二酸化塩素の分解生成物です。



記事3  工場を停止して安全点検

http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102801000629.html

伊藤ハム、東京工場の生産停止 地下水汚染で29日から一時
 伊藤ハムは28日、地下水からシアン化合物が検出された東京工場(千葉県柏市)の生産を29日から一時停止し、安全な商品供給体制について点検する、と発表した。



記事4 原因はやぶの中か?

http://www.j-cast.com/2008/10/27029320.html

周辺に使用工場見当たらず 伊藤ハム地下水「シアン」混入の不思議
シアン化物は主にめっき加工する過程で使われ、食用加工品を作る工場が原因で検出されるとは考えがたい。環境省地下水・地盤対策の担当者は、

「地下水にシアンが混ざるという例は、頻繁にあるものではありません。混ざるとしたら、工業用水しか考えられないです」
と話す。

伊藤ハムの工場周辺に、シアンを使っている工場があるのだろうか。工業用水の排出などを規制した「水質汚濁防止法」で、シアンを使用する場合は届け出ることが義務付けられている。ところが、柏市役所の担当者はこう答える。

「伊藤ハムの工場がある柏市根戸で、シアンを使っていると届け出ている工場はありません」
「弊社でシアンを使っていることもありません」
伊藤ハム広報担当者は、

「過去40年間、検出されたこともなく、混入経路はまだわかりません。井戸には鍵をかけて厳重に管理しているので、人為的に混入したとは考えがたいです。弊社でシアンを使っていることもありません」
といい、原因は外部にあるとしている。



記事5  千葉県地下水に含まれるヒ素とヨウ素

千葉県の地下水砒素濃度分布図
http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/e_suiho/7_tikasui/pdf/chiba-as.pdf

記事2で、ヒ素およびその化合物として水質基準値は0.01mg/L以下。
半導体材料、顔料、農薬等の原料として利用されます。鉱山廃水、精錬排水、温泉等から混入することがあります。となっています。

世界のヨウ素の約40%が千葉県の地下水に含まれています。
http://www.npckk.co.jp/technology/iodine/prod.html#04



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7 食品事業者の主体的な取組が求められている
資料編

           


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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
地下水がどう流れてきているかは、なかなかわかりません。
ただ、人体に影響ないレベルの問題で回収する「伊藤ハム」は気の毒ですね。
私は、今日も回収対象のウィンナーを食べます。
中国製品を口にするより、安心です。
一般人
2008/10/29 09:48

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